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■ 2007/10/30発行 第65号
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■ 第65回 ボーナス90万円
今年の冬のボーナス平均は初の90万円超えになる見込みだそうです。
10月24日に日本経団連が発表した、
「2007年年末賞与・一時金 大手企業妥結状況(加重平均)第1回集計」
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2007/084.pdf
で明らかになりました。
さて、これを聞いて「どこの世界の話だよ?」と思われる方も多いと思います。
実際、これは従業員500名以上の企業の平均です。
しかも少数の高給取りが平均値を引き上げています。
100名のうち、99名がボーナス0、1人がボーナス1億円だったら、
ボーナスの平均額は100万円になります。
これは極端な例ですが、平均値というのは実感と離れることが多いのです。
私見ですが、こういった数字を発表することで、
「企業ばかり儲けて労働者に還元していない」
という批判をかわす効果があるかも知れません。
報道するのはマスコミですから、
経団連がそんなことを意図しているのかどうかは不明ですが。
また、「バブル期以来の有効求人倍率」という報道も繰り返し行われています。
ですが、実際は8月、9月と失業率は2ヶ月連続で上昇しています。
9月の完全失業率は3%台から4%に戻りました。
報道を上っ面だけ追うと、
「こんなに好景気なのにボーナスがこれっぽっちなんて」
「好景気といわれているのにロクに就職先がない」
と、必要以上に悩むことになります。
ですが、表面上から受ける印象ほど、現在の雇用状況は良いわけではありません。
(新卒だけは明らかに改善していますが)
報道が世の中の実態を正確に表しているわけではありません。
惑わされないようにしましょう。
報道を鵜呑みにしているような人の意見も、
聞き流したほうが精神衛生上よろしいと思います。
■ 編集後記
今年の新卒の就職状況を見て、うらやましく思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、「入社が楽になった」=「入社後も大切にされる」わけではありません。
企業は、苦しくなったらリストラするという手法を覚えてしまいましたので、
景気が悪くなったらどういう手に出てくるかは予想がつきます。
いい企業に入ったからといって、昔のような終身雇用など期待できないということです。
不安定な身分なのは誰も同じ、ということでしょうか。
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