就職活動で使える媒体

1.就職活動で使える媒体

いざ、転職先を探そうとすると、情報の取り扱いに困る人が多いでしょう。

「情報の収集先が分からない、情報が足りない」ではなく、「情報が多すぎて、何が正しいのか分からない、情報の処理が追いつかない」という真逆の悩みです。

多種多様なメディアが転職情報を提供していますので、自分のスキルや希望する転職先に応じてうまく使い分ける必要があります。

やみくもに情報収集に走ると、混乱してしまうだけの結果に終わります。

下調べは重要です。
下調べは重要です。

さて、転職先の情報源としてはどのような媒体があるでしょうか?

まず、ハローワークの窓口。
これは昔からの定番です。

ロクな求人がないという悪評が根強いですが、まともな求人も出ています。

しかし、掲載が無料である弊害からか、同じような企業が延々と掲載されており、これが目につくため媒体としての評価は低めです。

転職情報誌は、一昔前に比べると利用しやすくなりました。

無料で、駅や店舗のブックスタンドに置いてあることが増えたからです。

誌面に履歴書なども付属しており、徹底的に節約を試みるなら、この履歴書を使ってもよいでしょう。

新聞の求人欄や求人チラシは、新聞の部数減少とともに転職媒体としての存在感は薄れつつあります。

しかし、地元密着企業の求人や、ネットの転職サイトを利用するほどの規模ではない小規模な求人が掲載されていることがあります。

多くのライバルを避けて就職先を見つけたい場合は、こういった媒体も利用価値大です。

しかし、現在、転職メディアでもっとも利用価値が高いのはネットの求人情報サイトです。

希望する条件で転職先を絞り込める上、掲載が基本的に有料のため、採用意欲が高い企業が集まっているからです。

うまく転職活動を進めたいのであれば、求人情報サイトの利用は避けて通れないでしょう。

 

2.ハローワークインターネットサービス

ネットでの求人情報サイトは、現在の再就職活動では欠かせません。

ところで、国が運営する転職支援サイトが存在します。

「ハローワークインターネットサービス」がそれです。
その名の通り、インターネット上に存在するハローワークです。

ハローワークに置いてある端末を打って出てくる情報とどこが違うの?
と思われるかも知れません。

希望にあう求人が0件。
希望にあう求人が0件。

ハローワークインターネットサービスの大きな特徴は、「全国どこの求人でも、まとめて検索できる」ことです。

ハローワークに置いてある端末では、その区域内での求人情報しか表示されません。

ハローワークのデータベースには、全国の求人情報が記録されているのですが、全部表示すると混乱する人が出てくるので、表示される求人情報を絞っているのです。

これはこれで配慮された方法なのですが、Uターン就職やIターン就職を考えている人は困ってしまいます。

希望している地域の求人情報は、いくらハローワークの端末で検索しても出てこないからです。

一方、ハローワークインターネットサービスを利用できる人は、ある程度情報端末の操作に慣れた人であるといえます。

そのため、検索条件で全国の求人情報にアクセスできるようになっているのです。

前回と同じことを書きますが、ハローワークにもまともな求人は出ています。

いち早く、そういった求人情報をキャッチするためには、ハローワークインターネットサービスの活用が欠かせません。

欠点としては、ネット上に実名を出すことを嫌う企業があり、企業名などが伏せられている求人が目に付くことなどです。

伏せられている情報については、ハローワークの窓口で聞くことで開示してもらえます。

 

3.求人情報サイト

求人情報サイトというと、国営でハローワークインターネットサービスがあります。

しかし、普通の人が求人情報サイトといって思い浮かべるのは、「リクナビ」や「はたらいく」といった民間企業が運営しているサービスでしょう。

これらの企業は、テレビCMなどを多く流しており、認知度が高いからです。

とりあえず求人サイトに登録。
とりあえず求人サイトに登録。

民間の求人情報サイトの利点は、一度自分の情報を登録しておくと、簡単な手続きで求人企業に応募することができるようになっていることです。

一般的に転職先企業への応募というと、履歴書と職務経歴書を書いて、封筒に入れて、送付して、企業から面接日の連絡を受けて・・・といった具合に、スピード感に欠けるものでした。

しかし、こういった流れはネットでの求人情報サイトが出現したことによって、大きく変化しました。

ネットの利点である、「自分が希望する条件を入力していくと、それにマッチした会社が検索結果として表示される」というのも余計な手間を省いてくれます。

気に入った求人には、数回のクリックで応募できるので応募する側の手間は大きく軽減されました。

もちろん、良いことばかりではありません。

応募しやすいシステムが構築されたということは、ライバルもそのシステムを使って応募してくることを意味します。

そのため、面接にたどり着く前、書類選考の段階での競争率は上昇傾向にあります。

といっても、不安になる必要はありません。

多くの求人情報サイトでは、専門の転職コンサルタントから内定を勝ち取るためのアドバイスをしてもらうことができます。

自己評価は、あまり正確とはいえません。
第三者の目を通じて、自分の良い点、悪い点、改善すべき点などを教えてもらいましょう。

求人情報サイトも、依頼主の会社にいい人材を紹介しないと信用を得ることができません。

再就職の成功は、求人情報サイトの評価アップにもつながりますから、親身になってアドバイスしてくれる転職コンサルタントが多いのです。

求人情報サイトに登録しても転職コンサルタントまで活用している人はまだまだ少数派です。

転職コンサルタントのアドバイスを受けることで、そうした「消極的利用者」に差をつけることができるのです。