再度、ご確認を 失業保険.comメルマガ

■第60回 再度、ご確認を

今年の3月、

このメルマガでも書いたのですが、

10月から失業保険をもらう条件が

厳しくなります。

 

この件について解説した

メルマガのバックナンバーは

こちらをどうぞ
→ 会社をすぐ辞めると地獄を見る?

 

自己都合退職の場合、

今までは半年の勤務で

失業保険をもらえていたのですが、

10月からは1年以上の勤務期間でないと

失業保険をもらえなくなります。

 

入社1年未満で、

今年の10月以降に会社を辞める・・・

という方は注意してください。

 

失業保険をもらえませんから、

 

すぐに再就職するか、

アルバイトでしのぐしかなくなります。

失業保険アルバイト
失業保険がもらえなかったので、やむを得ずアルバイト

今回のこの措置、

会社勤めをしている方数名に

聞いてみたのですが、

このことを知っている人はごく少数でした。

 

あなたがもしひどい会社に

入社してしまい、

「半年だけ我慢しよう」

「半年たって、失業保険をもらえる

権利ができたら辞めよう」
と考えている場合は、

その知識は致命傷になりますので

今すぐ忘れてください。

古い知識は忘れてください
古い知識は忘れてください

 


関連記事:

失業保険をもらうために必要な雇用保険加入期間

失業保険をもらうには雇用保険に加入


■ 編集後記

前回のメルマガで

「日雇い派遣」の人は

失業保険をもらえないと書きました。

 

それからわずか2週間足らずですが、

9月14日に厚生労働省が

「日雇い派遣へも失業保険の支給を行う」

という方針を打ち出しました。

 

まずはフルキャストで

日雇い派遣をされている方に

適用される見通しです。

 

ですが、例によって自分で申請しないと

一円ももらえない可能性が大です。

 

該当される方は

派遣会社の事務所に出向いて、

説明を受けてみることをお勧めいたします。

 

2.1年勤めているから失業保険もらえる・・・も間違い

失業保険をもらうには、

1年間の雇用保険加入期間が必要です。

 

しかし、1年間勤めているからといって、

雇用保険に1年間加入していると思い込むのは

危険です。

 

なぜかというと、

雇用保険の加入期間にカウントする1ヶ月

には、細かい条件があるからです。

 

雇用保険加入期間のカウント
雇用保険加入期間のカウントには細かいルールがあります

 

具体的には、

勤務日数が月あたり11日以上

ある必要があります。

 

つまり、

1ヶ月あたりの勤務日数が

11日未満の場合。

 

何年勤めていても、

雇用保険の加入期間には

カウントされないのです。

 

フルタイムで働いている人は

問題がないでしょうが、

アルバイトなど、

時間を区切って仕事をされている方は、

ここで引っかからないように注意です。

 

最近は、

「パートやアルバイトでも、

失業保険はもらえるんだよ」

ということを説明したサイトや、

そのことをテーマにした書籍などもあり、

「アルバイトだから、

失業保険はもらえない」

という思い込みをしている人は

減りつつあります。

 

しかし、だからといって

フルタイムで働いている人と

同じ条件でもらえる・・・

などと勘違いしていると、

大けがをすることになります。

 

退職後に失業保険からの収入を

あてにしていた場合、

生活プランが大きく崩れてしまう

ことになるのです。

 

こうしたことを避けるため、

毎月の勤務日数はあらかじめ

確認しておく必要があります。

 

11日未満の勤務日数の場合は、

雇用保険加入期間から

差し引く必要があります。

 

なお、蛇足ですが

10日とかかずに「11日未満」

と書くのは、1ヶ月の勤務日数が

「10日と半日」

であっても雇用保険加入期間

にはカウントしないからです。

 

アルバイトの人は、

ちょっと面倒ですが

入社してからの

毎月の勤務日数を数えておきましょう。

 

「私はフルタイム勤務だから安心だな」

・・・だいたいの場合はそうですが、

それでも落とし穴があります。

 

病気で休職していたような場合です。

 

このような場合、

働いていないのですから、

当然、雇用保険加入期間には

算入できません。

 

しかし、休職が数年前といった

遠い過去の出来事である場合、

それを忘れる人は多いのです。

 

例えば、2ヶ月の休職期間を

忘れていた結果、

「雇用保険加入期間が

2ヶ月足りなかったばかりに、

失業保険をもらえる日数が

180日から90日に減った」

という憂き目に遭うことは

十分に考えられます。

 

失業保険の受給条件は

細かいですから、

あちこちに落とし穴が存在します。