辞めるといったらボーナスなくなった 失業保険.comメルマガ

■ 第157回 辞めるといったらボーナスなくなった

最近は出ない会社も

珍しくありませんが、

12月といえばボーナス時期です。

ボーナスをもらってから、

会社を辞めようという方も

多いでしょう。

 

しかし、辞めると伝えたとたん、

ボーナス支給日前の退職を

強要するという会社、

実は結構な割合で存在します。

 

「11月末に辞めると言ったら、

ボーナス支給日前の

退職を強要された」
といったケースですね。

 

就業規則で

「退職する場合は、

1ヶ月前に申し出ること」

などと書いてあると、
真面目な人はこのように

支給日前に

会社に情報を与えてしまう

ことになります。

 

会社は辞める人間には

1円だってお金を払いたくない

というのが本音です。

 

「社長がやりたい放題状態」

の会社だと、

こうした欲求に忠実に行動しますの

で、何とかしてボーナスを払わずに

済ませようとしてきます。

 

対処方は、簡単です。

 

「ボーナスの支給日までは

辞めることを黙っておく」

 

これに尽きます。

 

馬鹿みたいなことを

言っているように聞こえる

かも知れませんが、

ボーナス支給日直前に

辞めるといったせいで

もらえるはずのお金を逃す人は

本当に多いのです。

 

「辞めると伝えた後の

会社の態度の変わりように驚いた」

というのは

退職者の方が

口をそろえて言われることです。

「退職日を無理やり早くされた」
などと裁判所などに訴えることも

可能ではありますが、

わざわざそんな

面倒なことをするぐらいなら、

黙っておいた方が簡単です。

■ 編集後記

同じようなケースとして、

「辞めると伝えたとたん、

ボーナスの支給額が

最低ランクになった」

があります。

 

これは、会社に
「会社への貢献度を

考慮してこの金額に決めました」
などと主張されると

ほぼ反撃する手段がありません。

 

こうした面倒ごとを

避けるためにも、

辞めると伝えるのは

支給日後が圧倒的にお勧めです。

 

■ 第158回 離職票は、辞めてから10営業日以内・・・は大間違い

年末ですが、

この時期は会社を辞める方が

増える時期でもあります。

 

月末付けで会社を辞める、

という方も多いでしょう。

 

会社を辞めると、

10日以内に「離職票」

という書類が

会社から送られてきます。
これは、失業保険をもらう

手続きをするために必要なものです。

 

逆にいうと、

離職票がない状態では、

いつまでたっても

失業保険がもらえません。

 

しかし、

この時期は年末年始の長期休暇に

入ってしまうため、

「なかなか離職票が届かない」

という事態が発生しやすいのです。

 

こういう場合、

「年末年始は、会社も休みだから

仕方ないよな・・・」

と納得するのは間違いです。

 

お人好しです。

というのは、

離職票は会社を辞めてから

「10営業日以内」ではなく、

「10日以内」に

発行しなくてはならない

と法律で決められているからです。

つまり、年末年始休暇が長いから、

というのは

何の理由にもなりません。

 

会社が休みの日でも

1日は1日としてカウントして

10日以内です。

 

営業日は関係ないのです。

 

つまり、

「営業日が少なくても、

関係ありません。

その分急ピッチで、

退職から10日以内に

離職票を出してください」
と言うのは全く正当な要求なのです。

離職票をせかすと、

「年末年始休暇を挟むから・・・」

という言い訳をする会社は

多いのですが、

それは自分の法律違反を

正当化しようとしているだけです。

■ 編集後記

私が以前勤めていた会社に、

辞めた翌日に
「今から離職票を取りに行く」

と連絡してきた人がいました。

いくら何でもそれは早すぎです。

 

離職票は

ハローワークで手続きをしなくては

いけませんから、
退職翌日の発行は

さすがに厳しいものがあります。

 

「あれ?年末年始はハローワークも

開いていないのだから、

10日以内の離職票発行は

酷なのではないですか?」

 

「それでも、

ハローワークの営業日が

少ないことは離職票が遅れる

理由にできませんよね?」
と思われたあなた、正解です。

 

実は整合性は

さっぱりとれていません。

 

しかし、年末年始休暇を理由に

だらだらと離職票を出さない会社は

多いですから、

(休暇前、休暇後は仕事も忙しいと

いうのは確かに分かるのですが)
そういう場合は

遠慮なく法律をたてに

要求していきましょう。