１．失業保険の不正受給がばれたら
失業保険の不正受給がばれたら、
どういう結末が待っているのでしょうか？
一般的には、失業保険が即打ち切り、
今までに受給した失業保険の3倍を返還する、
と言われています。
いわゆる失業保険の3倍返しですが、
1倍分はもらったお金ですから、
ペナルティ的に課されるお金は2倍になります。
しかし実際には、
必ずこのような処分がされる・・・
とは限りません。
失業保険の不正受給といっても、
内容には大きな差があります。
それこそ知らずに
不正受給になっていたような場合と、
組織的・計画的に失業保険の詐取した場合とでは
悪質さが全く異なるからです。
知らずに失業保険の不正受給になる
ケースとしては、
再就職したが
ハローワークに届け出をしていなかった場合。
こういった場合は、
「うっかり」という人も多いので、
実際に3倍返しまで命じられるケースは
考えにくいです。
ハローワークの判断で、
3倍返しは命じないことも可能だからです。
ちなみに、
ハローワークの裁量で処分を軽くすることを
「宥恕」
といいます。
ゆうじょ、と読みますが、意味は
「寛大な心で罪を許すこと」
だそうです。
なんだかずいぶん偉そうですが、
こちらが弱い立場なので文句も言えません。
記憶にある方も多いと思いますが、
ハローワークで開催される
失業保険の受給説明会などでは
「失業保険の不正受給は
詐欺罪で逮捕されることもある」
などと言って脅されます。
これも、釘を刺す意図で
大げさにいっている意味合いが強いです。
実際には、それこそ
「組織的・計画的な不正受給」
でなければ、
逮捕まで至ることはまずありません。
とはいえ、
処分をされることには変わりありません。
「失業保険の不正受給は、
やっても大したおとがめはない」
などと考えるのは間違いです。
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２．失業保険の不正受給、バレる理由
失業保険の不正受給がバレるルートは、
身近にいる人間からの通報、
というのが最も多いパターンです。
もともと、ハローワークは
失業保険の不正受給の調査に
人員を割く余裕はありません。
このため、「情報提供」
を受けた相手を重点的に調査するのです。
失業保険を不正受給しているという自覚が
本人にあって周りに話している場合もあれば、
不正受給に該当しているとは夢にも思わず、
聞いた人間が不正受給と判断して
ハローワークに通報することもあります。
何にせよ、
「周りに自分を陥れる人間がいる」
ということです。
もともと自分が不正受給するのが悪いとは言え、
人間不信になってしまうのに十分な理由です。
近年ではＳＮＳの発達によって、
「本人自ら失業保険不正受給の証拠を
ネットにアップしている」
という状況も増えてきました。
フェイスブックやTwitterで、
「今日のアルバイトきつかった～」
などと書けば
「こいつ、働いてるじゃないか」
という話になってしまいます。
これは、ハローワークの職員が
わざわざ現地調査する必要もありませんし、
本人が書いているわけですから
言い訳のしようもありません。
よく、ネットで自分の犯罪自慢をしてしまい
炎上するケースがありますが、
失業保険の不正受給も、
炎上しないだけで
犯罪自慢のカテゴリに入ります。
自業自得とはいえ、
何でここまでうかつなのだろう・・・
と個人的には思います。