短期バイトをすると、失業保険は打ち切りになる?

1.短期バイトをすると、失業保険は打ち切りになる?

失業保険をもらっている最中でも、

アルバイトをしたい

という方は多くいらっしゃいます。

 

しかし、失業保険受給中のバイトは

なかなか難しい面があります。

 

まず、アルバイトで得た金額によって

その日の失業保険がもらえなかったり、

減額されたりします。

アルバイトすると、失業保険が減る
アルバイトすると、失業保険が減る

働いたらその分、

もらえるお金が減ってしまうということで、

実に勤労意欲が減退する扱いをされています。

 

また、下手にアルバイトにのめり込むと、

「再就職した」

という扱いになって

失業保険の支給そのものを

打ち切られる可能性

が出てきます。

 

失業保険をもらうために必要な

雇用保険への加入条件は

「週20時間以上の労働時間、

31日以上の雇用見込み」

です。

 

短期アルバイトといっても期間が

1-2ヶ月だとこの条件に該当してしまい、

「もらえるはずだった失業保険が

『再就職した』扱い

でもらえなくなった」

という悲劇を引き起こすことは、

実は案外多いのです。

うっかりで、失業保険打ち切り
うっかりで、失業保険打ち切り

昔は、雇用保険への加入条件は

「1年以上の雇用見込み」

だったので、

こういったトラブルは

滅多に起きていませんでした。

 

加入条件が

1ヶ月程度の雇用見込み

に短縮されてから

よく聞くようになりましたね。

 

1ヶ月に短縮したのは、

「アルバイトなどの非正規雇用者が

雇用保険に加入しやすくなるようにしよう」

という配慮からなのですが、

これがマイナスに働いてしまう

場面があるのです。

 

ですので、短期アルバイトといっても、

失業保険が打ち切りになる可能性は

否定できません。

 

「1ヶ月以上続くような短期アルバイトはしない」

「1週間の労働時間を20時間未満におさえる」

といった防衛戦を張っておかないと、

思わぬところで

足下をすくわれることになります。

 

失業保険中にアルバイトをする人は、

「黙っていれば分からないだろう」

とハローワークに申告しないことも多いのですが、

これはバレます。

 

会社が給料を払ったデータは、

全部ハローワークに行っているからです。

 

何も言われなかったという人は

運がいいだけで、

ある日突然、失業保険の不正受給で

呼び出しをくらうかも知れません。

 

そんなギャンブルをするぐらいなら、

「不具合が起きるライン」

を見極めて

その内側で立ち回った方が

よっぽど利口です。


関連記事:

アルバイトをしていても、不正受給にならない方法

失業保険・アルバイト・ばれる


 

 

2.失業保険が減らない、お勧めアルバイトパターン

 

失業保険をもらっている期間に

アルバイトをしよう、

と考える方は、

「足りない失業保険」

の補填としてアルバイトをします。

 

しかし、気をつけないと

1.で見たように

失業保険の受給資格そのものを失う

という危険性があります。

 

それ以外にも、

アルバイトで収入を得たために

(1)その日の失業保険の額が減らされ

(2)失業保険の受給日数も減ってしまう

という処理をされることもあります。

 

働いたらその分、

失業保険が減らされてしまうのです。

 

これでは、

アルバイトが失業保険の補填になりません。

 

働かず、寝ていた方がまだマシです。

寝ていた方がマシ
寝ていた方がマシ

こうならないためには、

「失業保険を減額されないライン」

で働くのがお勧めです。

 

細かい計算は抜きにして、

簡単に方針だけを述べます。

 

(1)働く日と休む日を明確に分ける

(2)働く日は、フルタイムか、

それに近い時間働く

(3)1日2時間~4時間といった、

短時間労働は避ける

 

失業保険の額が減らされるのは、

「中途半端な金額を稼いだ日」

です。

 

足りない分を支給しれくれる・・・

と考えるとありがたいのですが、

失業保険の支給日数は

しっかり1日分減らされてしまいます。

 

このため、トータルで見ると大損になります。

 

これを避けるために、

働く日はしっかり働いてお金を稼ぎます。

 

すると、その日は失業保険はもらえません。

しかし、失業保険の支給日数も減りません。

 

単純に、先送りになるだけです。

 

これなら、トータルで損することはありません。