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管理職は残業代をもらえないのか?

■ 第8回 管理職は残業代をもらえないのか?

前回、生命保険などの外交員は、

基本的に失業保険をもらえないと書きました。

ですが、実際には以下のような条件があります。

 

「出社・退社時間自由」

「休みも許可なく自由に取れる」

「仕事の進め方を上司から指示されずに

自分の裁量で自由に決められる」

 

これを見ると明らかなように、

こんな条件で働いている人は滅多にいません。

 

むしろ例外の方が多いという結論で前回は終わりです。

 

しかし、会社というものは都合がいい部分だけを

採用するもので、

「実際は完全に上司の指示に従っていたのに、

外交員だからという理由で雇用保険への加入を

させてもらえなかった」

というトラブルはよく起こっています。

 

入社した後に、

「雇用保険に加入しているかどうか?」

はあまり気にすることがないかも知れませんが、

全く意識しないでいると不利な労働条件を

知らない内に飲まされている、

ということにもなりかねません。


前回記事:

失業保険をもらえない職業 その2


 

で、今回のテーマです。

管理職は残業代をもらえるのか?

管理職だから、残業代なし?
管理職だから、残業代なし?

一般的には、

「管理職は会社側だから、

残業代なんか出ない」

という理解をしている人が多いですし、

会社も同様です。

 

これは、正しいか正しくないか?

正しいです。

 

「ああ、それじゃあ昇進しても意味ないよ。

係長の役職手当なんか月2万だし・・・」

 

ちょっとお待ちください。

 

あなたは管理職ではありません。

 

労働法でいう「管理職」というのは、

それこそ初めにあげた

「出社・退社時間自由」

「休みも許可なく自由に取れる」

「仕事の進め方を上司から指示されずに

自分の裁量で自由に決められる」

という条件で働いている人のことを指します。

労働基準法上の管理職=役員クラス
労働基準法上の管理職=役員クラス

ほぼ役員クラスになるでしょう。

 

「管理職は残業代は出ない」

これは正解です。

 

ですが、課長や係長クラスでは

労働法上では管理職扱いされません。

 

課長や係長クラスで、

遅刻しても上司から文句を言われない。

 

課長や係長クラスで、

仕事の進め方を上司から管理されない、

 

という会社はほぼ存在しません。

 

このようなズレが出るのは、

労働基準法上でいう「管理職」と、

会社内部での役職としての「管理職」

の範囲が全く違うからです。

 

しかし、会社としては、

残業代を支払わずに済む

根拠となりますから、

「管理職は残業代が出ない」

というフレーズを喜んで使います。

 

残業代を支払わずに済ませるために、

わざと係長に昇進させる企業も

あるぐらいです。

係長にされ、サービス残業
無理やり係長にされ、サービス残業

もちろん、こういったやり口は

法律上は根拠がないものです。

 

しかし、自社の社員を騙せば

それで目的を達成したことになりますから、

今でも横行している会社は多々あるのです。

 

これは、会社による詐欺行為

といっても過言ではありません。

 

ウソをついて、

ただ働きを正当化しているからです。

 


参考記事:

エセ管理職と残業手当


 

「こんな会社、いつか辞めてやる」

という課長、係長のみなさま。

 

実は、残業代はしっかり請求できます。

 

とはいえ、在職中に請求するのは

勇気が要るかも知れません。

 

こんな場合は、

辞めてから請求したって構いません。

 

残業代の時効は2年です。

 

辞める直前の残業代は、

2年分しっかりと請求できます。

 

さて、今日言ったことを

説明してくれる会社があるでしょうか?

 

多分、ないと思います。

 

自分に不利ことは分かっていても言うはずがありません。

 

知っているか知らないか。

それだけで結構大きな違いが出てくるのが

お分かりいただけると思います。