転職回数は、転職先に分かるのか?

1.転職回数は、転職先に分かるのか?

転職を何回もしていると、

残念ながら段々再就職が厳しくなってきます。

 

良い悪いは別として、

転職回数が多いことは

評価されないのが現実です。

 

よく言われることですが、

採用する側も

「またすぐに辞めるんじゃないか」

という不安を抱くからです。

すぐ辞めそうだね?
すぐ辞めそうだね?

入社した人がすぐに退職すると、

採用した人の評価が落ちてしまいます。

 

このため、

能力の有無とはまた別の話で、

転職回数が多くなるにつれて

再就職が難しくなっていきます。

 

だからといって、

仕事を見つけなければ

生きていけません。

 

こうなると、再就職のために

履歴書の転職回数を省略して書く人

も出てきます。

 

さて、このように

転職回数をごまかした場合、

転職先にばれてしまうこと

はあり得るのでしょうか?

 

結論からいうと、ばれます。

 

どこからばれるかというと、

年金加入の記録です。

 

年金手帳には、

今まで加入した年金組合が

「全て」記載されているので、

 

それを辿れば

今までの就職先が分かってしまうのです。

 

こうした不正をすると本来、

解雇されても文句がいえません。

経歴詐称ばれるの図
経歴詐称ばれるの図

ネット上には
「試用期間で辞めた会社は職歴ではないから、

履歴書に書かなくても不正ではない」

といった

「訳が分からないこと」

を書いている人がいますが、

完全に間違いです。

 

1日で辞めた会社であっても、

省略することは許されません。

 

また、省略したところで、

だまし通せるものではありません。

 

普通の会社であれば、

入社当日には

社会保険への加入手続き

が終わっているはずだからです。

 

しかし、

人事もそこまで細かく見ていることは

あまり多くなく、

 

また、仮に気づいても

「面倒だから」

と気づかないふりをすることも

少なくありません。

 

問題点を指摘すると、

自分の仕事が増えるのが

明らかだからです。

(解雇すれば、

また募集をかけなければなりません)

 

実際、世の中には

「すぐに辞めた勤務先は

全部カットして履歴書を書いた」

のに再就職できて、

今も特に問題になることなく

勤め続けている人は

山ほどおられます。

経歴詐称したので不安
経歴詐称したので不安

しかし、会社が気づいていて

知らないふりをしている場合、

仮にリストラ候補に挙がった場合は

そういった弱みを

真っ先につかれることになるでしょう。

 

弱みは、

会社に握られないに越したことはありません。


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2.ブラック企業でよかった!

このように、普通なら

転職回数のごまかしはできません。

 

「普通なら」

と書いたのは、世の中には

「普通でない会社」も多いからです。

 

例えば、

「試用期間は社会保険に加入させない」

などという会社は典型的な例です。

 

社会保険料の負担を嫌って、

試用期間の社員を

社会保険に加入させない企業

は未だに多く存在します。

(念のため書いておくと、違法です)

 

世の中の基準でいうと、

ブラック企業

に該当するでしょう。

 

この場合、

年金手帳にも

在籍した会社の記録が残りません。

 

ということは、

「次の転職先に、在籍した履歴がバレない」

のです。

 

転職先がブラック企業だった場合、

「履歴に傷がつく」

と言いますが、

社会保険に未加入であれば、

「なかったこと」

にしても調査のしようがありません。

 

こういう点だけに限ると、

「ブラック企業で助かった」

と言えます。

 

もちろん、

ブラック企業などにひっかからないのが

一番ではあります。

 

一応申し上げておくと、

社会保険に未加入だったからといって、

履歴書に書かなくて構わない、

などということは全くありません。

 

しかし、正直に書いていたら

就職先が見つかりそうもない・・・

というほど追い詰められている人に、

きれい事を言っても何の役にも立ちません。

 

推奨はしませんが、

「そういうこともできる」

という一例として頭にとどめておいてください。