退職届を自分で書くとき 失業保険をもらうまでのスケジュール3

1.退職届を自分で書くとき

退職届について、3回目です。

今までお話ししたことは、

簡単にまとめると次のようなことでした。

・退職届は最悪、退職の2週間前までに言えばよい

・多くの会社には退職届の書式があるので、

1から自分で書く必要はないことがほとんど


これらの内容については、過去の記事

退職届はいつまでに出せばよい?

退職届の書き方

をご確認ください。


 

しかし、滅多にない

「自分で退職届を書かなくてはならなくなったとき」

はどうすればよいのでしょうか。

 

身もふたもない答えですが、

1から書くしかありません。

退職届
自筆の退職届は、今は主流ではありません。

しかし、

そんな文章書きたくもないし、

そう何回も書くものでもないし、

考えるのなんか面倒くさい・・・

というのが多くの方の本音だと思います。

 

ということで、今回は退職届の見本をお届けします。

 

退職届

私事

このたび、一身上の都合により平成●●年●月●日をもって退職したくここにお願い申し上げます。
平成●●年●月●日

所属部署

氏名 印

●●株式会社

代表取締役社長 ●●殿
気をつけるポイント1.

「私事」は一番下に書きます。

見本では横書きになっていますが、

縦書きに変換して見てください。

 

気をつけるポイント2.

退職理由は、

本当のところはどうあれ「一身上の都合」

とするのがビジネスマナー的には正解です。

 

気をつけるポイント3.

日付けは、提出日にします。

退職届・退職願は、封筒に入れて提出します。

封筒は、無地のものを使用します。

表面に「退職届(願)」と書き、

裏面に「所属・氏名」を記載しましょう。

 

余談。

「退職届」と「退職願」の違いですが、

ニュアンスとしては次のような違いになります。

・退職届・・・退職の了承をすでに上から得ていて、

あらためて書面で意思表示する場合

・退職願・・・退職の意思を初めて示す場合

 

実際は、「いきなり辞表をたたきつける」

などといった場合でない限り、

「退職届」になるでしょう。

 

2.Q&A

Q.会社を辞めようと考えています。

 

退職理由は、同僚からのイジメです。

 

多くの人の前で身体的欠陥を指摘されたり、

業務連絡が私にだけ回ってこなかったり。

社内イジメ
こんなイジメが横行する職場は去りましょう

継続的に嫌がらせを受けたため、

精神的に疲れ果ててしまい、

診療内科に通院することになりました。

 

このような職場にずっと勤めていると、

心身ともに取り返しがつかないことになる、

と考えたのが退職の動機です。

 

さて、ここからがお伺いしたい点です。

 

退職届に書く退職理由は、

本当の退職動機がどうであっても、

「一身上の都合」

と書くのが礼儀であるといいます。

 

しかし、

私の場合は社内イジメが酷く、

それを理由とした退職です。

 

社内イジメが酷いことを理由に退職した場合、

失業保険が早くもらえるなど

取り扱いが有利になると聞いています。

 

退職届に「一身上の都合」

と書いてしまうと、

自己都合退職にされてしまうのでは?

という不安がぬぐえません。

 

私のように、会社のせいで辞める場合でも、

退職届の退職理由は、

「一身上の都合」

でなければならないのでしょうか?

 

それでは、

いじめた人間の得ではないでしょうか?

社内イジメ
社内イジメに屈してはいけません。

A.退職届の退職理由は

「一身上の都合」

と書いて下さい。

 

といっても、

自己都合退職しろ、

という意味ではありません。

 

退職届の退職理由に

「一身上の都合」

と書いたからといって、

即自己都合退職となることはありません。

 

要するに、退職届に書く退職理由は、

自己都合退職か、

会社都合退職かを

決定づけるものではないのです。

 

つまり、いじめを行った同僚が

「いじめをやった者勝ち」

ということにはなりません。

 

この点はご安心ください。

 

同僚によるイジメを理由に退職したのであれば、

それを主張するのは退職後。

 

ハローワークでになります。

 

主張する場面をしっかりと区別して、

会社都合退職を勝ち取ってください。